嫁あり。子あり。持家あり。         1000万の借金有。
ヤバい上司②
ヤバい上司②

ヤバい上司②

2015年11月

 

僕26歳

彼女35歳

 

 

 

その日、僕は足早にコンビニに向かっていた。

光熱費の支払いをする為だ。

 

躊躇う事なく、

コンビニのATMでお金を下ろす。

 

とりあえず、3万円

 

 

給料は22万。

次の日には家賃8万7千円が引き落とされる。

 

残りは13万3千円

 

コンビニで、光熱費7千円を支払った。

 

残り、11万3千円

 

 

これで一か月、生活をしなくてはならない。

 

彼女との関係も、

子どもを授かってからは

少し良好になっていたが、

以前に増して、常に寝ている彼女に対し

少しばかり不満が溜まっていた。

 

今度の日曜日に、

彼女の両親へ子どもの件を報告しにいく。

 

 

同棲してすぐの事だ。

きっと怒られるだろう…

 

僕はそう考えていた。

 

 

なんだか、憂鬱だ…。

 

 

 

また、産婦人科へ行く費用など

当然の事だが僕が支払っていた。

 

今はまだそこまでお金はかからないが、

出産費用っていくらくらいするのかな…。

 

そう思っていた僕だったが、

実際に調べようとはしなかったんだ。

 

 

 

 

 

コンビニでいつものように朝食を買い、

会社へ向かった。

 

 

 

 

 

前回の騒動後、

H課長はいたって普通の態度で

出勤してきたのは驚いた。

 

一言くらい謝罪があるものだと

僕たちは思っていたからだ。

 

あのH課長の件から、

部署内はなんとなく雰囲気が悪くなっていた。

 

 

あとで知った話だが、

一部の参加していない人間からは、

 

僕がH課長を怒らせた

 

そんな噂も回っていたようだ。

 

 

 

僕「おはようございます」

 

少し小さな声でそう言い、

自分の机に座る。

 

H課長は、自分の席で

パソコンを睨んでいた。

 

 

あ。今日機嫌悪いな…

 

そう直感で分かった。

 

 

今日は特に近寄らないようにしよう。

 

 

 

朝の朝礼が始まり、

各自席を立ち、

社訓を言う。

 

いつものつまらない朝礼だ。

 

 

その時、急にH課長が大声を出した。

 

H課長「声が小さい!!!」

 

 

静まり返る部署内。

 

 

H課長「声がちいせえっつってんだろ!!!」

 

 

誰も何も発しない。

 

 

 

怖い

 

 

 

そう、シンプルに思った。

 

 

 

H「もう一度大きな声で言え!!!」

 

とにかく凄い剣幕だ。

 

 

先輩が、もう一度言うよう声を掛け

社訓を大きな声で言う。

 

しかし、H課長の機嫌は収まらないのか、

声が小さいと叫び続けていた。

 

 

 

普段なら5分程度で終わる朝礼が、

その日は15分ほどかかった。

というより、

ただ大声で社訓を唱える。

そんな時間が続いたのだ。

 

 

 

 

 

正気か、あの人。

本当に嫌だった。

 

 

勘弁してくれ…

頼むから…

 

僕のストレスは、

確実に溜まっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

あーーーーー

ストレス発散したい…

#嫁あり。子あり。持ち家あり。1000万の借金有。

 

 

 

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