2015年9月下旬
僕26歳
彼女35歳
やばい…
翌日、財布の中をみた僕は
改めて驚愕した。
あと1000円…
給料日まで、あと1日…
とりあえず、
今日一日だけだ。
なんとかなるか…
入社して、こんなにも給料日が待ち遠しいと
感じた事はなかった。
今までは家賃と言っても
両親に月3万を渡していただけだった。
それが今、
家賃8万7千円になっている。
今まで自由に使えた
約5万7千円が急になくなるのだから
手持ちがなくなるもの当然だ。
お金がない…
朝、彼女はまだ寝ていた。
そういえば、
昨日も帰ったら寝ていた。
彼女はいつも家で何をやっているんだろう…。
そんな事をふっと考える。
少しくらい、
働いてくれてもいいのにな。
少しくらい、
家計のためお金を出してくれたら、
僕がもっと
遊べるお金があるのに
同棲を始めてほんの数日で、
僕は彼女に対する不満は積もっていった。
仕事をして
家に帰る。
残業で遅くなれば
暗いリビングで
彼女の作った冷めた手料理を
一人で食べる。
”おかえり”
と言ってくれる事も、
毎日だったのが、
今は3日に1回くらになっている。
おいおい。
まだ同棲を始めて数日だぞ…
大丈夫なのか。
なにか、
僕に不満があるのか。
一緒に住んですぐというのに、
僕たちの歯車が狂い始めていた。
あー
会話がない。
あー
ストレスがたまる。
#嫁あり。子あり。持ち家あり。1000万の借金有。