２０１５年８月
僕２５歳
彼女３５歳
結局その後、
カーテンや日用品を買いに、
ホームセンターへ行った。
幸いにも、店員に声を掛けられることもなく、
一番安いカーテンを購入する事ができた。
あとは細々とした日用品などを購入し、
僕の貯金はほぼ０円になった。
まあ、
なんとかなるだろう。
そんな事を思いながら、
彼女と食事をとっていた時。
「私、同棲始まったらバイトするね」
と彼女が言ってきた。
僕と彼女は”そういう”話をあまりしない。
というか、
彼女の仕事について、
当時の僕にとってはどうでもよかったんだ。
「あー、そうなの？まあ。好きにしたらいいと思うよ」
そういって注文したメロンソーダを飲む僕。
「だから、なるべく家事はお互い負担し合おうね」
「わかってるよ」
なんとなくだ。
なんとなく、違和感を感じた僕。
何故、わざわざそんな事を言うのだろう。
今でもその日、感じた違和感を思い出す事がある。
そもそも、１０歳も年下の僕と
同棲する事を彼女はどう思っていたのか。
しかし、当時の僕は
楽しい同棲生活だけを夢見ていたただのアホ。
貯金はない。
月の手取りは約２２万円。
月々８万７千円の家賃。
働いていない彼女。
そして、
なんとかなる。
と楽観的に思い込んでいる僕。
今なら分かる。
既にその時から、
『借金地獄』というフラグがたっていたんだって。
#嫁あり。子あり。持ち家あり。１０００万の借金有。