嫁あり。子あり。持家あり。         1000万の借金有。
結婚挨拶①
結婚挨拶①

結婚挨拶①

2015年6月

僕25歳

彼女35歳

 

プロポーズは無事に成功した。

早速、彼女のご両親へ挨拶へ行った僕。

何度か会ってはいたが、

改めて結婚の挨拶となると緊張する。

 

その日は、カラッと晴れた気持ちのよい日だった。

確か、6月下旬だったかと思う。

 

僕は先に彼女と待ち合わせ、

婚約の報告をする為、彼女の実家へ向かった。

 

付き合って、3年。

喧嘩もあったが仲良く過ごしていたと思う。

彼女にとって年下の僕は頼りないかもしれないが、

しっかり正社員で働いているし、

同級生より少しだけ給料もいい方だろう。

きっと、彼女の両親も喜んでくれるはずだ…!

 

道中そんな事を思いながら、

自分を勇気づけていた。

 

 

18時頃。

無事に彼女の実家に着いたが、

父親がまだ帰宅していないとの事で居間で待つことになった。

居間に通された僕は

緊張のせいか冷や汗をかいていた。

彼女のお義母さんが出してくれた麦茶にも手を付けず、

ひたすら窓の外に目をやり自分を落ち着かせていた。

 

数分後、

彼女の父親が帰宅した。

「遅れてごめんな、仕事が長引いてしまったよ」

そう言いながら、僕の前に腰を下ろした。

 

 

ついにこの時が来た…!!

 

僕は麦茶を飲み、腹い力を入れて

 

「彼女と結婚させてください」

 

そう彼女の両親へ伝えた。

 

 

 

 

 

 

あれ、何も言ってくれない。

 

数十秒、、数分か?

いや、僕にとっては永遠と感じられるほど、

長い時間だった。

 

何か言わなければ…

と僕が焦っているのを感じたのか、

彼女が先に話出した。

 

「私、今まであまり働いた事ないけど、

彼の為に家事、パートもやってみる。」

 

そう、何を隠そう彼女は今まで”正社員”という

職に就いた事がない。

 

言葉を選ぶと箱入り娘ってやつか。

 

まあ、そんな事は今はどうでもいい。

この気まずい雰囲気をどうにか脱却せねば…!

 

 

そんな、どんよりとした雰囲気の中、

ようやく彼女の父親が口を開いた。

 

「……まだ、早いんじゃないか」

 

 

 

 

#嫁あり。子あり。持ち家あり。1000万の借金有。

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